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アトピーとは
アトピーイメージ
アトピー性皮膚炎は「寒く」「日照時間が少なく」「乾燥した」環境下で発症(正確には増悪)しやすく、患者数は47都道府県で北海道が最も多いと言われています。生物が生きていく上で、皮膚(異物が体内へ侵入を阻止する組織)がバリア機能として働くことがとても重要です。皮膚のバリア機能は、角層・タイトジャンクション・ランゲルハンス細胞といったものが担っています。何らかの原因が皮膚の慢性的な炎症を引き起こし、角層が破たんした状態が、アトピー性皮膚炎の基本的な病態です(多くは正常皮膚構造を作る遺伝子の異常によります)。ちなみに角層の形成が不完全な両生類は「乾燥した」環境下では生存できないため、水辺で生息しています。
家庭内のほこり(ハウスダスト)には多かれ少なかれ、卵・小麦・乳製品・ナッツなどの食物成分が含まれています。新生児~乳児期のそれら未摂取の時期に破綻した皮膚のランゲルハンス細胞がそれらを含んだハウスダストに暴露されると(どんなに清潔に生活していても必ず暴露されます)、体はそれらを異物とみなし、それらの食物を口にする前に抗体を生み出してしまいます。離乳食の時期になり、それらの食品を初めて摂取した際、体内で既に生産された抗体が摂取した食物(主には先に挙げた卵・小麦・乳製品)を異物とみなし、総攻撃を開始します。それが、いわゆる食物アレルギーです。
つまり、新生児~乳児期に破綻した皮膚を持っていると、皮膚から入った成分に対してアレルギーを持ってしまうため、その時期のスキンケアが非常に重要となります。アトピー性皮膚炎を有する乳児~小児に食物アレルギーが多いのは上記の理由によるためです。これを経皮感作といいます。また、学童期にアトピー性皮膚炎を持っていると、かゆみで夜眠れない、授業に集中出来ない、見栄えから劣等感を持ちやすい等の不利益が多々生じてしまうため、当院ではアトピー性皮膚炎の治療に力を入れています。
札幌市内の小児のアトピー性皮膚炎の罹患率は約17%、おおよそ6人に1人はアトピー性皮膚炎ということになります。原因の一つとして「フィラグリン遺伝子」という遺伝子の異常が指摘されており、日本人の約10%に異常があるとされています。北大が中心となって行った「北海道スタディー」といった研究でも新生児の約10%にその遺伝子変異が認められました。
遺伝子変異のある1歳以上の人は(子供、成人問わず)、母指球(手のひらの親指の付け根の膨らんだ部分)に通常の人よりシワが多く認められます(外来で手のひらをさり気なく見ているのはそういった理由からです)。なお、そのシワの深さと食物アレルギーの関連性も報告されています。
治療に関しては大きく二つに分けて考えます。①急性期の治療:寛解導入(第一目標)と②良い状態を保つ治療:寛解維持(第二目標)です。急性期の治療は症状に見合った強度のステロイド軟膏(強さが5段階あります)やプロトピック軟膏(2歳以上に適応の免疫抑制剤)をしっかりと使用して治療します。また漫然と弱い薬剤をだらだらと使用していても、寛解導入は一向に得られません。症状の強い急性期はプロトピック軟膏では痒みが更に強くなるため、当院では比較的強めのステロイド剤で一気に治療します(結果的にステロイド使用量は減らせます)。適切な薬剤で治療すると1週間以内で見かけ上ほぼ改善します。次に寛解維持療法に移行します。アトピー性皮膚炎の基本病態は皮膚の慢性的な炎症なので、何もしなければ必ず再燃します。「悪化する前にこまごまと押さえていきましょう」といったコンセプトの治療が、プロアクティブ療法の考え方です。最大の目的はステロイド軟膏やプロトピック軟膏の(年間)総使用量の減量です。ステロイド軟膏で維持するのか、プロトピック軟膏で維持するのかは未だに意見の分かれるところですが、顔や首などデリケートな部位は後者が比較的適している部位ともいえます。

多くの方は週に1~2日薬剤を使用し、残りの日は保湿剤で予防するといった方法です。使用する軟膏の種類や頻度は個人差があるので、その都度選択していきます。なお、漫然と体質改善といった目的で内服薬(含む漢方薬)が処方されている方もいますが、欧米のガイドラインでは既に内服薬での治療は推奨されないと明記されています。急性期の痒みに対して、抗ヒスタミン薬(いわゆる鼻水の薬)が処方されている方もありますが、アトピー性皮膚炎の痒みにはヒスタミン(痒みの原因物質)以外の原因もあり、一概に、抗ヒスタミン薬の内服では押さえきれません。なお、アクティブ療法(悪くなったらステロイド剤を使用し、改善したら止める)は結果として薬剤の過量投与や皮膚の色素沈着を起こしてしまうので、過去の治療法とされています(当院でも非常に軽度な方にはアクティブ療法を行っています)。
最後に、皮膚を洗うなと指導を受けている方もおり、時々驚かされるのですが、皮膚は細菌の巣窟です。バリア機能の破たんした状態で不潔にしていると、伝染性膿痂疹(いわゆるとびひ)の原因にもなりえます。正常皮膚は弱酸性ですので、弱酸性の石鹸やボディーソープでよく泡立てて「手」でやさしく洗って下さい。ゴシゴシこすると先ほど述べた角層が破たんしてしまいます。最後に人類も良い皮膚状態を保つために、両生類ほどではありませんが、(室内の)適度な湿度環境が必要とされています。
原因は、伝染性軟属腫ウイルスと呼ばれるポックスウイルスというウイルスによる皮膚感染症です。感染経路は水いぼがある部分に触ることで起きる「接触感染」です。直接患部に触れなくても、タオルや衣服などを介してうつったり、患部を触った手で触れたものを介して周りに広がったりします。プールの場合はビート板などの皮膚に触る物から感染します。外傷や乾燥などによって皮膚が障害されている部位から感染するため、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある場合は感染しやすく、搔くことで急速に全身に広がっていくことがあります。皮膚に接触感染して発症するまでの潜伏期間は14~50日ぐらいとされています。水いぼはどこにでもでき、顔や体、手足まで広がってきます。特に子供に多く見られ、症状が出る範囲も広いです。イボが確認できる以外はほとんど無症状ですが、脇や股に集まってできるとかゆみが出る場合があります。 
水いぼは治療しなくても、6ヶ月~2年、長いと5年の間に自然治癒するので、必ずしも治療が必要な疾患ではありませんが、広がりはじめると一気に広がる傾向がありますので、認めた際、治療の必要性の有無は状況によって判断致しますので一度受診してみて下さい。主な治療法は ①ピンセットでつぶす ②液体窒素で水いぼを凍結させウイルスを除去する、の二通りです。ピンセットでつぶす方法は初期の小さないぼには使用できませんので当院では液体窒素を用いた治療を週一回の通院で行っております。
自宅でも喘息の症状に対応できるため、「咳が落ち着いた」「よく眠れるようになった」とお喜びいただいています。また、急な症状の悪化が予想される患者さまも、入院せず、自宅で経過を観察することが可能になります。ご自身で購入を検討されている方も、使用感を確かめたり、検討するためにお役立てください。正しく使用しないと吸入薬の効果が十分に得られないこともございます。使用方法についてはあらかじめご説明しますが、気になる点などがございましたら、お気軽にご質問ください。
医療法人社団 颯樹会
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